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男女格差

In Uncategorized on 11月 22, 2010 by nows22

スイスの研究機関「世界経済フォーラム」により男女格差に関する2010年度の研究結果の発表が行われた。「経済面での進出度合い」、「教育水準」、「政治参加」、「健康」の4分野において世界各国がいかに男女格差を埋めているかを分析してランキングを作成したものである。上位10カ国の中を見ていくと、1位アイスランド、2位ノルウェー、3位フィンランド、4位スウェーデン、7位デンマークという北欧5カ国が占めているのが注目される。先進国の多くはやはり20位以内に入っている。個々の国家の各分野をみていくと、興味深い。アイスランドでは女性の大学の進学率が99%に対して男性はその半分程度。おそらく男性の人口の半分は若いうちに漁師になるための修行につくのでは、と想像をしてみる。

さて、先進国の中ではイタリアが74位、日本が94位であり、かなり順位を落とす国家といえる。しかしながら、日本は2009年の同機関の分析において134位であったのでかなりの改善があったとはいえる。女性への暴力などを含み女性の地位が低いと判断されているメキシコが91位であるから、日本もまだまだ男女格差において発展途上であることが分かる。日本より下の方を見ていくと、中東やアフリカのイスラム教徒の人口が大多数を占める国が多い。また中国は61位で、共産主義においては男女が共に働くこと、大都市には個々の優れた女性が存在するといった理由であろうか、イタリアや日本より高いのもうなずける。人権に大きな問題がある国とはいっても男女格差についてはまずまずである。

日本に関しては、少子高齢化・人口減少・進まぬ外国人労働者受け入れなどの背景の中で、年金受給者がどんどん増え納税者が減っていくことが確実視されている。国内市場も縮小していくが、それでも尚、これからの日本は質の高い労働力を基に国内外の市場に物やサービスを提供していくことが当然必要となる。そこで大きな鍵として女性の力の活用が重要になるはずである。女性が教育や自己啓発を通して能力を開発していき、子育てをしながら就業を続けていける環境を整え、家庭においても配偶者や家族または家政婦などが女性の子育てや家事を分担していくという文化面の変革も必要となるはずである。政治・職場・家庭の全ての環境において、法律・制度・文化・意識変革といった多方面にわたる改善を行うことを無くして、日本の経済の底上げを目的とした女性の力の活用という戦略を取ることはできない。

この研究結果における日本の内訳は、教育と医療が100%近いのにも係わらず総合の点数が低くなっています。この要因として研究のデータは、職場での女性のリーダー不足、企業の女性への支援制度の低さ・文化に基づく女性に対する社会的機会の喪失などを示しているとみてとれます。女性の教育水準が高くても活かされていないことも反映しているともみてとれます。見方を変えれば、日本の女性に対する公的制度はかなり進んでいるが、反面、企業の支援のレベル非常に低く、文化的偏見や女性に対する文化的規範も強すぎることも大きな問題といえるのではないでしょうか。

日本が21世紀に少子高齢化と人口減少という大波にもまれながらその他の爆弾を多く抱えるなか、女性の才能の開発と活用を強力に進めていかねば、衰退への道を早めることとなると確信しております。

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