Articles

議論と言葉の定義(2)~外来語編

In Uncategorized on 1月 28, 2011 by nows22

Revenge~「リベンジ」、「リベンジする」。最近良く使われる外来語です。英語の意味は、「復讐(する)」で、人を対象として物理的または精神上の攻撃をすることです。命を取ったり、経済的にまたは心理的にぼろぼろにさせる場合などに使われます。外来語の持つ物事に対しての「雪辱戦」や「再挑戦」としては使われません。ゆえにRevengeを使う時はそれ相応の事態でなければなりません。外国に行ったら気ままに使わないようにしてください。場合によっては危ない目にあうかもしれません。

Challenge~「チャレンジする」「いつかチャレンジしたい」。日本人の好むカタカナ英語のひとつです。これは、上記と違い意味が全く違うとは言いません。しかし、ほとんどは英語と違う意味になっていますし、使われ方により意味がずれていたりニュアンスが違ったりすることもあります。意味は「難しい仕事」「困難な事態」「問題が山積み」を表し、それに直面した状況とその対処を期待されている立場を示します。政治家やコンサルタントが複雑な問題を整理して解決していく様を思い浮かべてください。「一般的な目標に向かって頑張る」場合や「明るい希望や機会があってそれに向かって進む」には使えません。「積極的に何かを掴んでやろう」という意味合いは、ちゃんとした英語表現がたくさんあります。年始のテレビ番組で今年を「チャレンジの年」と色紙に書いて見せていた人がおりましたが、英語圏の人は「困難で厳しい年」と受け取ります。しかし、この人は「困難を乗り越えて頑張りたい年」と言おうとしていたのは言うまでもありません。

前回の言葉の定義の続きですが、外来語や和製英語では特に言葉の定義が必要です。日本語が堪能な外国人であっても、外来語は本国の言葉で解釈することが多いので混乱が生じます。日本国内の議論などでは、できれば本来の日本語で定義するのが妥当でしょう。漢字が定義やニュアンスの理解を助けます。

日本人は極めて英語が好きで(英語が好きとはいっても、世界的英語試験のTOEICでは北朝鮮と並んでアジアで最低点ですが・・・)、簡単にカタカナに置き換えたうえで外来語として使います。例えば「班」という言葉も死語になりつつあり、「グループ」というより範囲の広い言葉に置き換わってます。この反対はフランスが有名で、自国の言葉に固執し、かたくなに言語を重要な文化の一部として守ってます。私はフランスはいき過ぎとは思いますが、私の「国際人」の定義としては、「自国の文化を守り、自国の言語に誇りを持ち、その上で外国の文化を受け入れる人物」と解釈するので、残念ながら多くの日本人はこの範疇にはいってません。

私は数年前に仕事柄世界中を回っている米国人達と仕事の関係で日本の地方都市に出張に行ったことがありました。その際、ある一人が建物の看板などを見ながら「本当は日本人は英語がしゃべれるのか?」と聞かれたことがありました。依頼人の日本人が、ただかっこいいからだと説明しました。彼は大の大人が作っている看板がかっこいいでは意味が分からず、混乱していた様子でした。また、別の米国人があるフランス料理のレストランに行って店のガラス一面にフランス語が書かれているのを見て「日本人はフランス語が分かるとは知らなかった。」と言うので適当にかわしておきました。いずれにしても、これほど外国語が街一面に掲げられているのは、常日頃いろいろな国を出張で回って歩いている彼等からしてみれば奇異にうつっていた様でした。

※本題とはずれますが、カタカナ英語に関して一言:

英語をカタカナにして、日本語として多用するのは決してカッコいいことではありません。というより多くの日本人の英語を下手にしている要因の大きなひとつです。多くの日本人は普段からもっぱらカタカナ英語で単語を覚えていくため、英語で挨拶ひとつできないのに、少し難しい言葉を覚えていたりで英語を母国語とする人達からみても奇妙です。またカタカナ英語は意味やニュアンスも違うものもあれば、実際の発音とは似ても似つかぬものとなっていたりします。日本語に混ぜているので使い方も覚えないどころか日本語的発想の中で覚えるので間違っていたりずれていたりで、さらに英語を下手にする要因にもなっているはずです。最後に英語が上手くなる極意ですが、①カタカナを忘れ、英語の発音で話し英語で考え英語に浸ること、②中上級者は英国か米国の英英辞典(Longman/Cambridge/Oxfordがお勧め、Collinsは避けたい)を使うこと、和英や英和に頼っていてはしっかりした意味合いやニュアンスが身につかない(カタカナで覚えた和製英語も疑って、英英辞書を引く)、③聞くときも話すときも読むときも訳すな、英語で考え英語で発信せよ(学校英語で訳す癖がついていることが多いが、それを払拭せよ)。以上、本題とはずれましたが付け加えておきます。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。