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安定と不安定。個人から世界まで。安定は堕落では?

In Uncategorized on 1月 17, 2012 by nows22

日本のテレビを見て老若男女にマイクが向けらた際には、「安定した暮らしがしたい。」「安定した仕事に就きたい。」と自分や世間を憂う言葉が多い。それでは「安定した生活」「安定した職場」は、幸せな人生または少なくとも経済的に長期的な成功を得ることと同じでありましょうか。私は、短期・中期的安定は、長期的には不安定。反対に短期・中期的不安定は、長期的には安定と考えます。但し、後者には、常に自分の剣を磨いておくこと(切磋琢磨)、長期的にみて意味のある活動につくこと、正しい習慣を身に付けそれを継続すること(適度な飲酒をしない、正しい栄養の摂取、適度なストレス度合、などなど)が必須です。簡単なことではありませんが。言葉を替えれば、ここでの私の論点はまじめな人に限るということです。これらの習慣や努力の無い人たちは、反社会的勢力以外のどのような選択をしても安定が不安定にもなり不安定が更に不安定になることも忘れてはいけないと思います。

日本では1060年代から80年代まで30年位もの高度成長経済が続きました。それは、「一生懸命がんばれば、皆がんぱって力を合わせれば少なくとも中流という暮らしを満喫できるものでした。それにはもちろん自分の適性も野望も無視されて、はまってしまったレールから外れれば山師だの根無し草だのと揶揄された面もありました。しかし怪我をしても年をとっても国が会社が面倒を見てくれるという絶対的な信用がありました。銀行や保険会社も同様です。誠意を尽くせば取引先もお客様も寛大でありました。そして長い残業と夜とゴルフの付き合いで疲れようが一生一つの会社に雇用され地道に昇進していけという状況もありました。このような主人と結婚すれば専業主婦になれるという希望もあり、こき使われることもなく趣味の習い事もしながらあまり負担にならない少人数の子育てもできるという夢もありました。そして息子たちも父親のように安定した仕事につき、娘たちはそのような夫と結婚してほしいと多くの家庭では考えてました。

さて、現在はどうであろうか。失われた20年のことはこのブログの読者の老いも若きもご存じと思うのであえて書きませんが、結果として、安定したはずの会社勤めは不安定、もしくは会社が破たんか買収や人材削減済み、公務員は一部削減、破たんした市町村とともに失業、GDP対比でギリシャよりはるかに多い世界一のGDPの約2倍の国債負担率の国家で以前は「親方日の丸」と言われていた層も風前の灯と言えます。

世界に目を向けましょう。ギリシャでは大人の4人に一人が公務員と言われます。彼らは手当が非常に厚く50代から年金ももらえる一種の特権階級です。ご存知のように現在では国家破産ぎりぎりの状態です。ドイツをはじめとする強いユーロ諸国におんぶしてもらって安定を得ました。公務員が多いということは極めて社会主義よりでありますが、その不効率を他の国に頼ってきたのです。公務員として継続して働かせろ、でもユーロから脱退するのは嫌だとだだをこねているだけです。国民の中でもこの公務員層は、安定しているからこそ、享楽に走り、怠惰に走り、時代が変われば一番ついていけない人々となったのです。貴族化した王朝や支配階級が脱落してきた人間の歴史が多くを証明しています。私もオーストリアの貴族の息子の友人がおりますが、いたって普通にITマーケティングに励んでおり努力を怠りません。もう一人の知り合いであったスコットランドの城に住む貴族の娘も学業に積極的でした。現在まで続く欧州の貴族たちは過去からの資産の継続以外はいたって質素であり地道・倹約の精神は先祖から語り継いでいる如くです。

個人に関しては更に沢山の例があります。日本の高度成長期のように成人男子のほとんどが経済的に安定していた時代が去り、女性達は男性におんぶしても安定は得れる確証はありません。彼女らが不安定または将来的な不安をもつことになります。現在のスポーツ界をはじめ経済評論家・弁護士・会計士・ITプログラマー・起業家・料理研究家・ジャズピアニスト・クラシックギタリストからデザイナーまで、日本的組織を離れ活躍している自立した女性達の活躍は目を見張るものがあると思います。勿論旧来の組織の中でも営業や配達・メンテナンスや研究など男性主導の中で少しでも自分を磨きたいとう態度の女性も多いようです。それは不安定が生み出したものともいえます。しかしながら、繰り返しますが長期的安定を得るには努力や正しい習慣が大事です。そして国や会社・夫・父親も頼りきれないのです。実は私は21世紀は、概して戦争ばかりしてきた男性中心の世界の歴史に反して女性中心の共存と共栄、そして環境保護の世界に移行すると思っていますが、その一環かとも思います(21世紀の世界の新しい女性リーダーの活躍を見てください。オーストラリアのギラード首相、ドイツのメルケル首相、タイのインラック首相、民主化に移動中のミャンマーで確実的に当選とされるアウンサン・スー・チー女史・・・)。不安定から安定に続く怪我の功名はまだ続きます。オバマ大統領も不安定な若い時代を過ごしましたし、未熟児で言語障害だったウィントン・チャーチル、会社が軌道にのるまで5回も破産をしたヘンリー・フォード、父親がアル中で死亡して母親が精神病にかかり孤児院や貧民院を転々としたチャーリー・チャップリン、歴史的なジャズ歌手のビリー・ホリディも子供のときにすでに暴力・強姦・貧困・差別の四重苦に苦しみました。

安定は堕落だとしたら、さてあなたはどのような道を選びますか?

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