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海陽学園と世界の動き

In Uncategorized on 5月 21, 2012 by nows22

先日、民放のテレビ番組の一部で海洋学園の小特集がありました。世界に通じるリーダーを育てようとトヨタ自動車・JR東海・中部電力などからの支援を受けて「男子のみ全寮制で自発的な人間を育てる中等教育機関」とのこと。そこで私がすぐに考えたのは、「これでは全然ダメ。お話にならない。何故この時代に同じ年代の男子のみが寄り集まって同じような生活をしなければならないのか。」。これからのリーダーの育成???それは、いかにいろいろな価値観や考え方のある中で組織を率いたり組織の中で自分を光らせていくかということで、一元化ではないはずです。イスラム教徒はお祈りが仕事や学業より優先。フランス人は個人や家庭のプライバシーが仕事や学業より大事。将来彼らはこのような価値観の中で活躍していけるのだろうか?全くこれでは時代に逆行しています。

「同じ釜の飯を食って、みんなで汗をかいて頑張ろう。サムライ同志よ!」という価値観は正しいと思います。しかし、それは多様化した価値観や多元化した考え方のほんの一部のはずです。たまにはこういうこともあって良いし、たまたま将来このような環境にあればこういうやり方もあり、という程度です。それより、日本や韓国またはアフリカの諸国を除けば、女性と一緒にリーダーを組まねばならない機会、女性が多くプロジェクトや外部支援機関で混在しているなどはどんどん多くなっているのが事実です。。これは世界の大きな潮流です。加えて、違う年齢・違う民族・違った宗教や文化などの信念や規範の違い・違った政治的思想などもっといろいろな人の中で育つ中で国際人としてのリーダーの育成となると思います。同じ年齢の男子だけで寝食ともに同じような生活をしていくという発想は、現代の世界の動きの中では前時代的発想といってもおかしくはないでしょう。この学園では「似たようなものが集まって、お互いに空気を察して以心伝心、論理と説得と創造ではなく、感情的まとまりで物事を判断して気持ちをひとつにして進む」という教育方針ではないでしょうが、そういう環境を作っておいて「自発性云々」とは・・・、あまりにも狭い自発性になると思うのですが。つまり多様性の中では役に立たない。わたしであれば、女子を入れて(環境や文化にも大いに問題がありますが、女子にリーダーや専門家が異常に少ないことが日本最大の人的資産の喪失であると前から考えてますが)、違う世代や外部の組織との協力を図り、外部の講師も派遣すると考えるでしょう。

ここでも一般日本人の世界をよく知らない、サイバー世界もよく知らない、という面がでていると思います。実際の新興国家の女性の進出は目を見張るものがあります。こういった国では、古い慣習や宗教原理主義などをはじめとする女性達への虐待や大きな差別は確かにまだまだあります。とはいっても、あまり報道されていない新興国で新たに生まれてきている中流階級と都市部の状況をここで発表しようと思います。これらの国家全体の情勢が違って見えてきます。アラブ連邦では65%が大卒者における女性の比率です。これは、ブラジルでは60%、中国では47%です。インドでも都市部については、親たち曰く、「息子であろうと娘であろうと、教育支援が最重要課題。」が当たり前になってきています。そして、組織のトップとしての職業を望む女性は、米国の52%に対してなんと新興国の方が高く、ブラジル80%、ロシア60%、インド86%、中国76%、アラブ連邦90%と、新興国の女性の視線の高さは驚くばかりです。これらの国々では、既婚女性の収入は2割を超えて彼女らの配偶者より高いレベルにあるという情報もあります。また国連の統計を見てみますと、議員と管理職の女性の締める比率は、米国やカリブ諸国で40%台、カナダや欧州で30%台となっております。新興国は、これらに比べると低いですが、教育レベルがどんどん上がっていることと視線の高さを考えるとこのようなレベルになることも近い将来の話でしょう。日本では今でも管理職と議員はそれぞれ10%位で韓国と並んで先進国では最低レベルです。

日本の最重要課題は、今ある危機としてはまず国家財政の立て直しが一番になると思います。一方で、根本的な大問題は、教育でしょう。人材の劣化を食い止めなければなりません。政治家に「詰め込み」か「ゆとり」かなど勝手に2者択一にさせられて、これについてテレビでタレントや評論家にああだこうだとの議論を聴いてそのまま納得している国民もその日本の教育の犠牲者だと思います。「西郷隆盛」と「西南戦争」、その年号と暗記するのではなくて、その年号も名前も名称もテストの問題に書かれていていいんです。その時代背景で国家の発展にどの様な影響を及ぼしてたか、それでかえって問題を起こさなかったのか、自分が西郷ならどのようにしたか、これらを説明して論ずることがこれからの時代にもっと大事です。

追記:この学園を題材にしたのは、筆者のインスピレーションのきっかけにすぎません。未だ新しい学校なので今後ますます発展が期待されるものと思います。

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コメント / トラックバック2件 to “海陽学園と世界の動き”

  1. ご意見をありがとうございます。この学校の知識はほとんど無いうえの持論の展開でした。未だ新しい学校なのでまだまだ新しい発展があっておかしくないですね。

  2.  まずは男子のみで学校を軌道に乗せ、その後女子もという話しは設立当時に言われていました。
    その理由は女子寮の運営にはノウハウが少ない事などがあるとの事でした。
    全てを満足するまで動かないのか、あるいは変われるところから変えて行くのか・・・。様々な考え方があると思いますが、海陽学園は前者を選択したのだと思います。
     ものごとを判断する為に重要な事は、自分の知っている事が判断材料の全てでは無い、という事だと思っています。まして10分足らずのテレビを見ての持論を展開されるのはちょっと無理があると思います。

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