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日本の若者~無気力?何も考えてない?

In Uncategorized on 10月 13, 2010 by nows22

本日(2010年10月3日)の一番のニュースはやはりチリの炭鉱に閉じ込められた炭鉱夫らがひとりひとり69日ぶりの地上への生還に向かっているというハリウッド映画並みのすばらしい危機脱出の記事につきるのには異論がないと思う。しかし、日経のウェブ新聞をはじめ日本のWeb新聞には見たところフランスの年金改革案に反対する若者のデモのニュースが報道されていない。NHKのBSの世界のニュースには映像と共に報道されたが日本人で見た人は少ないであろう。国内ニュースは細かいが海外に目を向けない報道姿勢は情報の半鎖国状態といってもよいかもしれない。

さて英国のガーディアン紙で報道されているものからニュースの内容を要約しよう。フランスのサルコジ大統領は高齢化と財政のバランスを理由として、60歳から62歳となっていた高齢者の年金の一回目の支給年齢を65歳から67歳に引き上げようとする案を進めようとしている。これに対して、若者達が自分達の近い将来の雇用を守るためにデモ行為に及んだというものである。その行進は当初大学生の大型の組合による2百90万人との予測であったが、高校生らも加わり3百50万人と推測されるパリの街を覆う大きな行列となった。

この記事での若者達の動機は、すでに24%に達したフランスの若者の失業率に対して更に追い討ちをかけるような法案に対する不安心理に基づく。それでは、日本の場合はどうであろうか。民主党は相変わらず生活第一として政府の負債である国債を大幅に増やしてでも高齢者・失業者を始め現在の不安定を補いながらさらに色々な福祉政策を採ろうとしている。そこでは、少子高齢化の大きな流れがあるにもかかわらず、GDPの2倍を越す国債を積み上げにさらに上乗せをして、将来の若者いわく日本国の子孫には今まで以上の苦労(多額の税金の支払いとほとんど無い社会福祉)を押し付けるという理不尽な考え方を示す。~将来が大変でもまだ起こってないので見えないし、とりあえず現在の苦しみだけは省いておこう。若い人への苦労はあるがそんなこといっていると民主党の人気がなくなるしね~といった意図であろう。

これを読んでも若者達が怒らないとすればかなり重症である。ここまで書かなくとも考えて分かってほしい。そして民主社会で訴える手段は教科書には選挙とあるが、合法的デモ行進もあっても良い。これも思いつかなければ、更に重症である。現在の状況を見据えて少し考えると将来が見えてくるはずであるが、携帯電話で身近な仲間と空想にふけったりして小さな幸せに満足してしまっているのか、何も考えてないようである。

若者達に危機意識が無く、物を考える力がなく、世界や20世紀以降の歴史を知らず、気力も無いのはなにも若者達だけに責任があるのではない。ここまでひどい国政と社会体制を作ってしまって若者を完全にあきらめさせたとも言えるが、この根本的な理由は以下にあると思う。

戦後しばらくして工業化を無理に進めるために理数系の技術者を増やしその能力を世界でも一流のものとした一方で、多くの中高生には暗記に集中して上部の人(親や先生、成人してからは上司と国家のシステム)の言うことだけを聞いて従い工業的生産システムの中では上手く活動できるロボット的人間を多産してきた。そのため、団塊の世代以降の日本人の多くは21世紀に旧式のロボットとなってしまい、社会の良きリーダーも大衆の全うな世論も育ってこなかった。本田宗一郎や松下幸之助らに代表される日本の優れたリーダー的経営者が多くいた世代を超えて、団塊の世代には管理的責任者はある程度育ったが、ここから世代を引き継いでくると、リーダー的存在と個性的人材が非常に枯渇してきた。

いまの若者に考える力と気力がないとはいっても、感性はそれなりにあるのでゲームやアニメの分野ではなかなか活躍している人物も多い。しかしながら一般に若者が元気であるのを見るのは、飲み会の騒ぎとスポーツ観戦での立ち振る舞いの現場に限定するといっても過言ではないでしょう。

何も若者論で嘆くためにここまで述べてきたのではない。しかし、フランスの若者が将来の自分たちの人生設計を、幸せを、そして誇りを守るために、只今学生としての立場であろうとも勝ち取るべきもの勝ち取ろうとする熱い意思がNHK-BSのニュース映像から見て取れる。日本の若者もこれだけひどい国庫と社会体制をあきらめずに体力と気力と考える力を持ち直して進んでほしい。

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コメント / トラックバック2件 to “日本の若者~無気力?何も考えてない?”

  1. 水上様、
     
    全く同感です。企業倒産や人員整理が多くなったとはいえ日本の雇用制度は雇い主が自ら人材を減らしていくこが容易にはできないようになっておりますね。基本的には年代が高くなる程給与が多くなる年功序列が続く中で会社の中高年の人件費が高止まりの中では、製品やサービスの値段を下げることができない状態ですよね。その中で商品の値段の安い海外新興国群とも競争をしなければならないでしょう。

    この状況で多くの企業は、若者層を新たに雇う余力が無いか、やむを得ず非正規雇用を雇うかの選択を取るほか無いのです。そうすると若者の社会人として職業人としての成長が阻害されてしますのです。他の先進国や新興国より見劣りする人材が多くなってしまうかもしれません。

    中高年が何事も無いように事業リスクを避けながら会社にしがみつくことは、日本国の転職市場は非常に小さいので確かに彼らにとって妥当かもしれません。転職により収入が落ちるのを避けて既得利権を守りたいのです。もちろん独立などリスクがそれなりに大きいものは避けたいのです。しかし、このことがわが国の若者達の職業経験を狭めたり、就業やプロジェクト参加などの機会を喪失させることにより、間接的に若者達の能力開発を遅らせていることも忘れてはいけないと思います。リスクを取りたくない中高年にリスクを取れとは言えませんが、若者の職業経験の少なさと非正規社員等の研修・訓練への機会喪失は、将来の日本全体の老人(今の中高年)にも大きなしっぺ返しとなるでしょう。日本国の子孫を暖かく見つめ、そして鍛え上げるために我々中高年も何か行動を起こさねばならないでしょう。

    ブロガー 細田慎一

  2. 本田宗一郎や松下幸之助らに代表される日本の優れたリーダー的経営者が多くいた世代を超えて、団塊の世代には管理的責任者はある程度育ったが、ここから世代を引き継いでくると、リーダー的存在と個性的人材が非常に枯渇してきた。同感です。

    確かに、団塊世代が不感・不完全燃焼、人的資産ではなくて人的死産の状態である。どうしたのだろうかね?もっとシニア人材が若者ために社会・起業・貢献しなくては。
    いつまでも、600万人もいるニート・フリーなどに仕事を渡さないで、自分の仕事からの月給にしがみついているというのは恥ずかしいですね。
    過日の忘年会での武蔵小山創業センターで名刺を交換させてもらいました。

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